リトル・ミュージカルの歌のレッスンはすこーし変わっています。
目標は「伝わる歌」です。その前には、やることがたくさん。
隔週しかない歌のクラスですが、こどもたちのビフォーアフターはびっくりするものばかり。
日々のこどもたちの変化を感じられるものを、ご紹介していきます。
最初は音を外していたって構いません。
なぜなら、合わせようとするものほど、面白くないものはないからです。
どんどん小さくなっていく心。表現したかったキモチがどんどんしぼんでいきます。
だから、思いっきり歌うことが一番大事!
でもでも、やっぱり、オンチじゃあ、舞台に立てない。
2年生までは、音程が安定しなくても、気にしないでください。
逆に、この年齢くらいまでに、音を聴く訓練ができると、
音感がよく育つように感じています。
英語のリスニングも、意味がわからなくても、
この年齢くらいまでに慣れておくと、後々の学習で差が出てくるようです。
じゃあ、どのように治していくの?
気になっているお子様やご家族、ご友人同士でぜひ試してください。
[1]まず大きな声を出してみる
実は、これで治ってしまう場合もあります。音を外す不安や周りの目を気にして声を出さず、結果小さくなってしまう自分の声が聴こえていない場合がとても多いのです。音程が間違っていたとしても、気にせずに大きな声を出すことが、まず一番の方法です。小さな声を出すことで筋肉が力み、違う音が出ることもあります。まずは、思いっきり楽しく〜ラララ♪
[2]出た音に合わせてピアノの音を合わせる
特に年齢の若いこどもたちは、認識している音域が狭い場合があります。小学校2年生くらいまでなら、簡単に音感を鍛えることができますので、心配する必要はありません。まず、大きな声で出した音と同じ音を、ピアノで弾いてみてあげましょう。あ、同じ音だ、と思ってもらえたら、もう大丈夫!
ピアノがなくても、今は無料のアプリがたくさん出ていますので、それで探ってみてください。興味を持ってくれたら、この音は「ミ」だよ、「ラ」だよ、なんて教えてあげるとどんどん音に対する興味を育むことができます。さらに、その音から、1音上げてみたり、1音下げてみたりして、それに音を合わせると、音程への認識が出来てきます。
[3]少しずつ音を上げていく
例えば、最初に出る音が「ミ」だったとしたら、「ミファソ」とか「ミソシ」とか徐々にに音を上げていってみてください。合わせられるようになってきたら、もう音感が出てきている証拠。また、とれない場合は、音を下げて、そこから上げていくようにします。認識している範囲の中で、音あてをしていくと良いでしょう。
[4]手を上げるなど身体と連動して、音の高低を理解する
例えば、「ドミソミド」というような音階を発声練習で使うときも、楽譜の概念や音の概念がないこどもたちにとっては、高い低いを感じていない場合があります。ソの音は、ドやミより高いんだ!と理解するだけで、途端に音がとれるようになることがあります。ソのときに、手をあげてみる、伸びをしてみる、などと身体の動きと連動させるようにするのも手です。一度音が取れるようになって、それが認められると、音が正確にとれるようになってきます。
こんな方法もアリです。
【声が前にとぶ!】公演のあとは、基礎練習を地道に、続けています。どんどん声が飛んでくるようになってる!発声練習をたくさん繰り返したとき。歌詞で歌いましょう、と先生がいうと、やったー!そう、歌は歌詞があるから楽しい。でもそれを歌えるようになるには、地道な練習が必要。歌詞にメロディをのせたときの感動が、もっと感じられるように。
Posted by リトル・ミュージカル on 2015年1月23日
[5]自分の声を聞く
最後の最後で当たり前のようなことなのですが、周囲の色々なことが気になるこどもたちにとってはイチバン難しいこと。自分の声をさほど聞いていない可能性があります。よく大人のオンチ矯正で、バケツの中に顔を入れて音を共鳴させ、拡張された自分の声を聴くというものがありますが、そのように強制的に自分の声を耳にいれることで、違いが分かるようになることもあります。手の前に口をおき、耳に伝えるようにしたり、レコーダーにとって聞くのもとても良い矯正法です。